今年の三鷹・星と宇宙の日2019(国立天文台三鷹キャンパス特別公開)では,科学研究部は屋外テントで行われる”青空サイエンスカフェ”を開催します.皆様のご来場をお待ちしています.

開催概要

*開催日時*
2019年10月26日(土) 
※「三鷹・星と宇宙の日 2019」は25,26日の2日間の開催です.

*場所*
国立天文台三鷹キャンパス 南棟(S2)正面玄関西側
アクセス三鷹キャンパス構内地図(PDF)

青空サイエンスカフェ

科学研究部では宇宙の様々な謎に挑む最先端の研究を行っています.そんな最先端研究の一端を研究者自身が紹介します.南棟正面玄関西側の屋外に設置されたテントで6つの講演を行います.コーヒーや紅茶を飲みながら気軽にお楽しみください.

場所:南棟 正面玄関西側テント
定員:各回先着 30 名程度
参加方法:整理券配布はいたしません.お聞きになりたい回の開始時刻までに会場へお越しください.

時間タイトル講演者
10:30 – 11:15宇宙の暗黒大魔王浜名 崇
11:30 – 12:15惑星誕生の現場片岡 章雅
12:30 – 13:15Probing the expansion of the Universe with supernovae (超新星で迫る宇宙膨張の謎) *Pan, Yen-Chen (通訳:鈴木 昭宏)
13:30 – 14:15太陽系から広がる宇宙のお話 **山口 正行
14:30 – 15:15宇宙はどのように進化してきたのか?杉山 尚徳
15:30 – 16:15月の起源を探る小久保 英一郎

* 日本語通訳付き英語講演.** 小・中学生向け.

関連リンク


すばる望遠鏡ハイパーシュプリームカムにより発見された不可思議な超新星HSC16aayt (SN 2016jiu)が科学研究部の守屋尭助教の率いるチームにより報告されました。通常の超新星は1ヶ月程度で最大の明るさに達するのに対し、HSC16aaytは最大の明るさに達するのに3ヶ月以上もかかりました。HSC16aaytは超新星爆発による噴出物とそれを取り囲む高密度な星周物質が衝突している兆候を示しています。爆発した星周辺の環境に異常があったためにこのような不可思議な超新星となったと推測されます。詳しくは以下のphys.orgで取り上げられた記事(英語)をご覧ください。

https://phys.org/news/2019-07-hsc16aay-iin-supernova.html

この論文はアストロフィジカルジャーナルに受理されました。 [arXiv]

Contact:
守屋尭 [personal website]

研究ハイライトResearch Highlights
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