2023.12.18 ニュース

科学研究部 柏野大地特任助教の研究がPhysics World誌が選ぶ Top 10 Breakthroughs of the Year for 2023 に選ばれました

科学研究部に所属する柏野大地特任助教(国立天文台フェロー)が、前所属の名古屋大学高等研究院在籍時に主導した研究成果が、Physics World誌(英国物理学会出版局)によって物理学における2023年の10大ブレイクスルーとして選ばれました。この研究ではEIGERと名付けられた国際共同プロジェクトのもとで、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)によって得られた遠方銀河の観測データを用いて、宇宙開闢から約10億年経過したころに、古代の銀河から放射された光が、宇宙空間を満たす中性水素ガスの再電離を引き起こしている証拠を捉えることに成功しました。今年度7月に国立天文台科学研究部に転籍した柏野特任助教は、現在、JWSTによって新たに得られた観測データを加えて、宇宙の再電離における銀河の役割についてさらに詳細な研究を行っています。

リンク:https://physicsworld.com/a/physics-world-reveals-its-top-10-breakthroughs-of-the-year-for-2023/