2023.4.13 研究ハイライト

ブラックホールの合体で光は放たれるか?-すばる望遠鏡とカナリア大望遠鏡の連携による重力波天体の探索

科学研究部の 冨永望教授らの研究成果が発表されました。

国立天文台とスペインカナリア天体物理研究所の研究者を中心とする国際研究チームは、北半球にある2つの大型望遠鏡を用いて、ブラックホール同士の合体による重力波事象をこれまでにない深さで追観測し、その電磁波放射強度に制限を与えました。今回の制限を与えるにあたって、すばる望遠鏡の広視野深探査能力とカナリア大望遠鏡の柔軟な分光観測の連携が鍵となりました。今後も両望遠鏡の連携で重力波事象の追観測を重ねることによって、「ブラックホール合体で光が放たれるか?」という謎が解明されることが期待されます。

重力波望遠鏡による観測で得られたGW200224_222234の到来方向(白い線、確率90パーセント)とすばる望遠鏡HSCが観測した領域(赤色)。赤丸はHSCの視野の大きさ(満月9個分に相当)、黄丸は満月1個分の大きさを表しています。コップ座、からす座、おとめ座、しし座にまたがる広い範囲からGW200224は到来しています。(クレジット:国立天文台/冨永/PanSTARRS)

詳しくは、以下をご覧ください。

すばる望遠鏡 (日本語)- https://subarutelescope.org/jp/results/2023/04/12/3253.html

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