Fig.1

開催概要

主催

国立天文台科学研究部

日程

2023年2月13日(月)〜17日(金)

場所

国立天文台三鷹キャンパス

目的

天文学の研究を、第一線で活躍する研究者と共に体験する。

募集人数

15名程度

応募者多数の場合は選考を行い、1月中旬に結果をe-mailにてお知らせします。

交通費、宿泊、食事

往復の交通費を支給します。

宿泊費は、国立天文台の規定に従い、遠方から参加の方のみ支給します。
遠方から参加の方の宿泊先は国立天文台内の宿泊施設(コスモス会館)の予定で、世話人が手配します。

食事は全て、各自で済ませる必要があります。   
昼食と夕食はおそらくみんなで近隣のレストランなどに行くことになるでしょう。   
天文台内に生協があり、徒歩15分以内にコンビニやレストランがあります。


期間中の予定および進行形式

参加者は、下記の3つの研究テーマ(超新星コース、惑星大気コース、原始惑星系円盤コース)のうち一つを選択して取り組みます。

【超新星コース】: 超新星爆発の流体計算と輻射輸送計算


講師
冨永 望(とみなが のぞむ)国立天文台 科学研究部 教授(コース責任者)
滝脇 知也(たきわき ともや)国立天文台 CfCA/科学研究部 准教授
守屋 尭(もりや たかし)国立天文台 科学研究部 助教
内容
恒星が一生の最期に起こす超新星爆発の流体計算と輻射輸送計算を行い、超新星爆発の爆発の性質(爆発エネルギーなど)が超新星爆発の構造や光度曲線にどのように表れるかを確認し、超新星爆発の観測量と比較し超新星爆発の性質を制限する。
2月13日午後 講義:超新星とは
講義:超新星の理解に必要な物理(流体、輻射輸送)
5日間で何をするかの解説
数値計算コードを渡して動かせるように
2月14日 講義:数値計算の基本
流体計算(レイリーテイラー不安定性、ケルビンヘルムホルツ不安定性)
2月15日 輻射輸送計算(超新星の光度曲線)
2月16日 超新星爆発と光度曲線のパラメータ依存性
超新星爆発の観測との比較
2月17日 報告・議論

【惑星大気コース】: 太陽系外惑星の大気スペクトルのモデル計算及び観測データ解析


講師
藤井 友香(ふじい ゆか)国立天文台 科学研究部 准教授(コース責任者)
伊藤 祐一(いとう ゆういち)国立天文台 科学研究部 特任研究員
生駒 大洋(いこま まさひろ)国立天文台 科学研究部 教授
鵜山 太智(うやま たいち)国立天文台 科学研究部 日本学術振興会特別研究員
内容
この銀河は惑星であふれている。目には見えないし、望遠鏡を向けてもそのまま見えるわけではないが、わずかな惑星のシグナルを捉えモデルと付き合わせることで、その多様性と傾向が少しずつ明らかになろうとしている。このコースでは、講義を通じて系外惑星研究の最前線に触れながら、惑星スペクトルのシミュレーションや実際のデータの解析を体験する。
2月13日午後 座学(分野の概観) + 実習チュートリアル
2月14日 実習
2月15日 座学(惑星形成論)
実習+中間報告・議論
2月16日 座学(最前線の話題)
実習+報告準備
2月17日 報告・議論

【原始惑星系円盤コース】: 原始惑星系円盤TWHyaのALMAデータ解析及び輻射輸送計算


講師
片岡 章雅(かたおか あきまさ)国立天文台 科学研究部 助教(コース責任者)
野村 英子(のむら ひでこ)国立天文台 科学研究部 教授
小久保 英一郎(こくぼ えいいちろう)国立天文台 CfCA/科学研究部 教授
岩崎 一成 (いわさき かずなり)国立天文台 CfCA/科学研究部 助教
古家 健次 (ふるや けんじ)国立天文台 科学研究部 特任助教
内容
近年、アルマ望遠鏡によって、いままさに惑星が形成されている原始惑星系円盤の様子が明らかとなり、惑星形成研究は大きく進展しました。本コースでは、各日午前中に惑星形成に関連する講義を受けていただきます。午前後半から午後の実習パートでは実際の原始惑星系円盤のアルマ望遠鏡データを解析し、更に輻射輸送シミュレーションと比較することで、惑星がどのように形成されているかを探ります。なお、一部講義は惑星大気コースと共通です。


申込概要

申込締切

2023年1月6日(金) 15:00 (日本時間)

申込資格

天文学に興味・関心を持ち、物理の講義や物理学実験に相当する講義を受けたことがある学部生。

申込方法

申込フォームに必要事項を記入の上、下記の世話人メールアドレスに添付ファイルとしてメール送付してください。
※ 世話人から折返し受領連絡を行います。申込送付後数日以内に受領連絡が来なかった場合は世話人メールアドレス宛に問い合わせてください。
※ 応募者多数の場合、選考を行います。

申込フォームは(手書きではなく)電子的に記入し、PDF化したうえで指導教員に電子署名をもらったものを送付してください。
上記の電子署名が技術的に難しい場合は、申込フォームに電子的に記入した後、プリンターで印刷したものに指導教員の直筆署名をもらったうえで、スキャンしたものをPDF形式で送付してください。
指導教員の署名が締め切りまでに間に合わない場合は、別途世話人にその旨問い合わせてください。

申込フォーム

申込フォーム(Word形式)

申込送付先・問い合わせ先

世話人メールアドレス: springschool2023=atmk=ml.nao.ac.jp (=atmk=は@に置き換えてください)

世話人

生駒 大洋、片岡 章雅、小久保 充、菊田 智史

注意

総研大・国立天文台スプリングスクールとは別のイベントです。