Fortran90 の基礎
目次
1. Fortran90 の文法
ここでは Fortran90 の文法を勉強します。勉強を進める上で、こちらのページを教科書とします。このページは京都大学の 冨田博之 先生によって作られたものです。

さて、今回だけで Fortran90 の全てを理解することはできません。ですので、ごく基本的な、これから演習を行なう上で欠かせない部分のみを扱うことにします。

  • 1. プログラムの基本構成
  • 2. 簡単な計算 (ex2.1, ex2.2)
  • 3. プログラムの流れを変える (ex3.2)
  • 4. データの型 (4.1-4.3)
  • 5. 繰り返しと出力の書式 (5.1-5.2, ex5.1, ex5.3)
  • 7. 文字データとファイル入出力 (7.2)
まず、”1章 プログラムの基本構成”、”4章 データの型 (4.1-4.3)”を読んで下さい。そのあと、2章、3章、5章の各課題に取り組んで下さい。7章はファイル入出力 (7.2) を読んで、そのあと課題を行なって下さい。

今回は最もきつい回かも知れませんが、頑張って下さい。わからないことがあったら、担当教員(野村・瀧)と3人の TA に遠慮せずどんどん質問するようにして下さい。
さて、今回はプログラムを書いてもらいますが、ちょっと復習。Fortran90 のプログラムを各場合には、次のようにします(Fortran の基礎の基礎も参照)。

% emacs sample.f90

として、emacs 上でプログラムを編集します。コンパイルするには、

% gfortran sample.f90

とすれば、実行ファイル a.out が作られます。
ここで、コンパイルしていつもいつも a.out ができてしまうと、古い(前に作った)a.out が上書きされ、古い情報が残りません。そこで、実行ファイルに名前を付けると便利です。実行ファイルに名前をつけるには、次のようにします。

% gfortran -o sample sample.f90

上のように、コンパイルの際に -o filename とすることによって filename という名前の実行ファイルが作られることになります。例えば、今回の課題である ex2_1.f90 というプログラムをコンパイルして ex2_1 という実行ファイルを作りたい場合には、

% gfortran -o ex2_1 ex2_1.f90

と、このようにします。
2. 今回の課題
今回は、以下のものを課題とします。
  • 2章: ex2_1, ex2_2 (算術演算)
  • 3章: ex3_2 (IF文の使い方)
  • 5章: ex5_1, 5_2 (DOループの使い方)
  • 7章: ex2_1 の結果をファイル ex2_1.dat に出力する (ファイルへ計算結果を出力する方法)

注意点: プログラムのコピー&ペーストはしないでください!これは皆さんに実際プログラムを書いてもらいたい、ということの他に、プログラムをコンパイル・実行する際に誤動作をしてしまう可能性があるからです。それほど長くはないプログラムばかりですから、頑張って書きましょう!