各コースの説明
- 最終更新: 2025/11/6(木)
- コース内容は変更されることがあります。
- 受け入れ人数については旅費補助ができる範囲とは異なる可能性があります(予算の都合上、受入人数全員を補助できない場合があるという意味です)
コース一覧
1. 銀河・宇宙進化コース
NASAなどが開発し、打ち上げたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST) は、予想を超えた高い感度を赤外線域で達成し、ビッグバン間もない時代の宇宙の観測で多くの発見をもたらしています。これにより、銀河に基づく宇宙進化の研究は飛躍的に進歩しています。本コースでは、JWSTの深宇宙の観測データを用いて初期の宇宙の銀河や超巨大ブラックホールを探る研究を行います。ほとんど手付かずの最新のデータを読み解くことで、参加学生が自らの手で新たな発見をすることを目標としています。
本コースでは高い目標を掲げていますが、天文学の知識や研究の経験は無くても問題ありませんので、どなたでも安心して参加できます。ただし、参加学生の皆さんには、春の学校の開始約1ヶ月前から各自(自宅)で課題に取り組んで頂き、初日に課題についての発表をしてもらう予定です(一方で、所属大学の授業や試験には影響が出ないように配慮します)。また、2月中旬に1−2回程度、オンラインでチュートリアルを行う予定です。準備に時間がかかりますので、ちょっとだけ参加して、軽く研究の様子を知りたいと考えている学生さんにはあまり向いていません。一方で、教員もTAも手厚く皆さんを指導しますので、本気で宇宙の研究に取り組みたい人にとっては、自身を大きく成長させる、素晴らしい機会になることでしょう。

© Nakajima et al. 2025
担当教員
- 大内 正己(おおうち まさみ) *コース責任者
大学院生・TA
- 清田 朋和(総研大天文 5年一貫 2年生)
- 武田 唯(総研大天文 5年一貫 2年生)
受入予定人数
- 2名程度
スケジュール
- 2/24(火)
- 講義:観測で明らかにする銀河と宇宙の進化
- 実習:課題発表と議論、観測データの解析
- 2/25(水)
- 実習:観測データの解析
- 2/26(木)
- 実習:観測データの解析と結果の考察、研究発表準備
- 2/27(金)
- 実習:研究発表準備、研究発表と議論
2. 超新星コース
恒星が一生の最期に起こす超新星爆発の流体計算と輻射輸送計算を行い、超新星爆発の爆発の性質(爆発エネルギーなど)が超新星爆発の構造や光度曲線にどのように表れるかを確認し、超新星爆発の観測量と比較し超新星爆発の性質を制限する。

© Takiwaki et al. 2016
担当教員
ポスドク・大学院生等
- TBD
スケジュール
- 2/24(火)
- 自己紹介 講義 準備 実習(光度曲線)
- 2/25(水)
- 発表 講義 実習(光度曲線フィット)
- 2/26(木)
- 実習(超新星残骸)
- 2/27(金)
- 発表、報告、感想
3. 惑星形成コース
惑星はどのように誕生するのだろうか。天文学においては、N体計算や流体シミュレーションを駆使した理論計算のみならず、ALMA望遠鏡等による観測やその物理・化学モデリングなど、様々な手法を駆使して惑星形成の謎に迫っている。本コースでは各日ごとにテーマを設定し、様々な角度から惑星形成の研究のエッセンスを紹介し、体験してもらう予定である。

担当教員
ポスドク・大学院生等
- TBD
スケジュール
- 2/24(火)
- 惑星によるギャップ形成の流体力学(岩崎)
- 2/25(水)
- 原始惑星の形成・惑星系の進化(小久保)
- 2/26(木)
- 惑星形成におけるダストの合体成長(片岡)
- 2/27(金)
- 原始惑星系円盤の化学(野村)
4. 系外惑星コース
この銀河は惑星であふれている。目には見えないし、望遠鏡を向けてもそのまま見えるわけではないが、わずかな惑星のシグナルを捉えモデルと付き合わせることで、その多様性と傾向が少しずつ明らかになろうとしている。このコースでは、講義を通じて系外惑星研究の最前線に触れながら、惑星大気スペクトルのシミュレーションや宇宙望遠鏡の観測データとの比較を体験する。
担当教員
- 藤井 友香(ふじい ゆか) *コース責任者

© NASA, ESA, CSA, STScI, Joseph Olmsted (STScI)
ポスドク・大学院生等
- 大野 和正(特任助教)
- 蔭谷 泰希(東大総合文化 D3)
スケジュール
- 2/24(火)
- 午前:導入+チュートリアル
- 午後:演習
- 2/25(水)
- 午前:演習+中間発表
- 午後:講義+チュートリアル
- 2/26(木)
- 演習
- 2/27(金)
- 最終発表
5. 恒星・惑星コース
夜空にまたたく恒星、その恒星のまわりを公転する惑星、そのどちらも自身の重力でガスやダストが集まり球状に分布した構造を持っている。このコースでは惑星および恒星の構造を理論的に解析していく。その共通点と相違点に注目し、恒星・惑星にみられる多様性の起源を理解することを目指す。
担当教員
- 高橋 亘(たかはし こう) *コース責任者
- 生駒 大洋(いこま まさひろ)
ポスドク・大学院生等
- 辻󠄀 勇吹樹(東大地惑 M1)
スケジュール
- 2/24(火)
- 午前:チュートリアル
- 午後:講義
- 2/25(水)
- 午前:講義
- 午後:演習
- 2/26(木)
- 午前:講義
- 午後:演習
- 2/27(金)
- 午前:発表準備
- 午後:発表