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沿革

科学研究部

2019年4月1日から,国立天文台の4つの研究部(理論,光赤外,電波,太陽天体プラズマ)は科学研究部に統合されました.

科学研究部は他のどのプロジェクトからも独立した研究組織であり,科学研究部に所属する研究者は観測装置の開発や望遠鏡運用を担当せず,天文学研究に集中することができます.

設立意図

科学研究部は,理論研究と観測研究の融合.多波長天文学,マルチメッセンジャー天文学といったキーワードのもとで研究者の自由な発想に基づく研究を行い,観測波長や研究手段で分断されがちな天文学の現状を改善します.その一例として、すばる望遠鏡やアルマ望遠鏡といった国立天文台の大型観測装置とスーパーコンピュータによるシミュレーション研究の有機的な融合を図っていきます.天文学に関する幅広い展望をもとに国立天文台の将来計画の策定に寄与すること,大学院教育を含む若手研究者を育成することも重要なミッションです.これらにより、科学研究部が国内外を問わず新進の研究者を惹きつけ,国立天文台が世界の天文学研究のハブとなることを目指します.これらは以下のように4つにまとめられます.

  • 個人の自由な発想に基づく研究を花開かせ、世界第一線の天文学的成果をあげる。その中で理論と観測の融合,多波長天文学(マルチメッセンジャー天文学)など新しい分野を開拓し、天文学の知の地平線を広げる.
  • 国立天文台の大型観測装置やスーパーコンピュータを活用し、世界の先端研究組織としてトップレベルの研究成果を挙げる.また、国立天文台の将来計画に対し科学的観点で寄与する.
  • 大学院教育を含む若手研究者育成を積極的に進め,世界を舞台に活躍する次世代研究者を国内外問わずひきつけ,世界の天文学研究のキャリアパス拠点となる.
  • 全国の研究者との連携により,我が国の天文学研究を強化する.

年表

事項
2019科学研究部発足.初代研究部長は富阪幸治.

理論研究部

科学研究部の母体の一つは理論研究部です.最大の母体となった理論研究部の歴史についても概観します.

略歴

1988年,国立天文台が発足した際,前身の東京天文台にはなかった理論部門として理論天文学研究系が組織化されました.東京天文台で助教授(准教授)であった池内了(さとる)が国立天文台の教授となり,初代主幹を務めました.

(To be updated.)

2018年4月常田佐久台長の発案の元,理論研究部を含む4研究部を科学研究部に統合する構想が始まります.この構想は主に天文台内で検討され,2018年8月6日の運営会議で承認されました.そこでは富阪幸治理論研究部主任を通して理論懇の運営委員から7項目の要望が提出されています.このように理論懇運営委員には情報が伝わりましたが,理論懇の一般会員には特に改組の説明がされませんでした.改組後の人事の公募情報がメーリングリストに投稿されたことで,理論懇や天文学会の会員は改組のことを知りましたが,改組の説明そのものはなされていなかったため,コミュニティへの説明が不十分であるという批判がありました(2018年秋の天文学会の理論懇報告).その批判をうけて,改組の説明が9月26日理論懇のメーリングリストに投稿されました([rironkon:01617]).さらに齋藤正雄研究連携主幹が2018年12月の理論懇シンポジウムで経緯を説明しました.そこでもやはり改組の際にコミュニティへ向けた説明が不足していたという問題が指摘されました.また,これまで理論専門委員会で話し合われてきた改組についての意見が踏まえられてないとの批判がありました.その一方で科学研究部の理念や方向性そのものについてはコミュニティからも賛意が得られました.このように改組の手順や情報公開の仕方については課題を残しましたが,その後は大きな問題もなく理論研究部の解体と科学研究部への統合は進みました.

年表

事項
1988国立天文台が設立された.理論天文学研究系が組織され主幹は池内了が務めた.
1992観山正見が理論天文学研究系の研究主幹に就任.
1996岡本功が理論天文学研究系の研究主幹に就任.
1999木下宙が理論天文学研究系の研究主幹に就任.
2000富阪幸治が理論天文学研究系の研究主幹に就任.
2004理論天文学研究系から理論研究部に改組.吉田春夫が異動.研究部主任は杉山直.
2006富阪幸治が理論研究部主任に就任.
2008吉田春夫が理論研究部主任に就任.
2010富阪幸治が理論研究部主任に就任.
2019理論研究部が科学研究部に統合された.

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